EuroPics / Daily Mail
気温が氷点下に下がった寒い冬の日、街を通りすぎたある住民はどこかで正体不明の泣き声を聞きます。
折しも野良猫一匹を発見した住民は、近づいてみると、その横に赤ん坊が入れられたまま捨てられていたのではないでしょうか。
驚くべきことに、箱の中に入った赤ちゃんが、ひどい目にあうのではないか、凍え死にしないか心配だったのか、野良猫は箱全体を全身で包み込んだまま鳴いていました。
物語は、今から5年前の2015年にさかのぼります。
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ロシア西部のカルーガ(Kaluga)州のオブニンスク地域の路上で、ある住民が箱を全身で包み込んでいる野良猫を発見しました。
当時、箱の中には生まれてわずか2~3か月の赤ちゃんが横になっていました。 野良猫は赤ちゃんが凍えて死んでしまいそうで、赤ちゃんを抱きしめていたそうです。
住民はすぐに通報し、救急車が現場に到着すると、野良猫は周囲を見渡したが、赤ちゃんが車に載せられるのを見て悠々と姿を消したそうです。 本当に驚くべきことではないでしょうか。
箱の中にあった赤ちゃんの服はきれいで、オムツセットなどが一緒に入っているのを見ると、誰かが氷点下の中に赤ちゃんを捨てたものだと推定されますが。
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もしも野良猫が赤ちゃんを抱きしめてくれなかったら、どうなっていたでしょうか。 想像するだけでも本当にぞっとします。 幸いにも赤ちゃんの健康状態はとても良好だそうです。
赤ちゃんを発見して届け出た住民は現地メディアとのインタビューで「氷点下に近い寒い中、捨てられたにもかかわらず、猫の保護のおかげで命が助かった」と話しました。
5年という時間が経った今、赤ちゃんは伸び伸びと育っていると思いますが。 野良猫も元気に過ごしているでしょう?
氷点下の天気の中、捨てられた赤ちゃんを抱いて、命を助けた野良猫は、今も静かな感動を与えています。
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