(左) pixabay, (右) Save The Elephant
新型コロナウイルス感染症と呼ばれる"コロナ19"の影響で観光客の収入が減り、タイのゾウが餓死の危険にさらされたという報道が出ました。
先月31日(現地時間)、イギリスのBBCなど海外のメディアによりますと、"コロナ19"事件で観光客が激減し、タイ全域に飼料の供給を適時に受けられない危機に瀕した象が約4000頭に達するということです。
問題は、このうち約1000匹は深刻な水準の餓死寸前と伝えられ、残念でなりません。 象の場合、一日平均200kgほど餌を食べるそうです。
Alex Johncola
管理人が象に餌を供給しようと努めているが、収入が減り、非常に不足しているといいます。
ゾウ救護財団(Save Elephant Foundation)側は"餌がきちんと供給されない場合、相当数が飢え死になるか、街中に放置される"と憂慮の声を高めました。
そして"危機に瀕した象の中には妊娠した母象も含まれている"と状況の深刻性を伝えました。
Save The Elephant
財団側は象を動物園に売ったり、伐採作業に動員することもできると警告しました。 もちろん、ゾウを伐採作業に動員することは現地法で禁止されていますが、法的制裁が水の泡になりかねないという指摘です。
一方、タイ当局は"コロナ19"の拡散を防ぐため、海外からの観光客に対する入国禁止措置を取るのはもちろん、バンコク、プーケットなど主要観光都市を封鎖しています。
国際統計サイト"ウォルドメーターズ"によりますと、1日、現地時間でタイ国内の"コロナ19"の累積確認者数は1、651人、死者は10人の状態です。
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