The Jakarta Post
人間の利己的な欲と誤った迷信の讃揚のために、生まれて数ヵ月も経たない子虎が冷凍されたまま生を終えることが起きました。
この26日(現地時間)、ジャカルタポスト(The Jakarta Post)など現地のメディアによると、ラオスからベトナムで子虎7匹の死体を密搬入しようとした3人が警察に逮捕されたというのですが。
ベトナム警察はハノイ市内のある建物の駐車場に止めておいた乗合車のトランクから冷凍された子虎7匹の遺体を摘発したとします。
実際に公開された写真によると、生まれてわずか数ヵ月もなっていないものと推定される子虎7匹が冷凍庫に丸で凍らせた状態で盛り込まれており、大きな衝撃を与えています。
The Jakarta Post
現地警察は、子どもの虎7匹の死体以外にラオスでこれを密輸した容疑でウンウエンフウフなど容疑者2人を緊急逮捕する事に成功しました。
後に、容疑者らは貿易業をするとして幽霊会社を設立し、このような残酷な犯行に及んだと伝えられました。
では、彼らは一体何の理由で子虎を凍らせて密搬入しようとしたのでしょうか。
警察は彼らが違法飼育場から虎を持ち込んだと判断し、捜査を続けています。
The Jakarta Post
ベトナムでは虎の骨が"万病に効く薬"と考える迷信があり、このような密猟や密輸事件が相次いでいるそうです。
現地の野生動物保護団体はベトナムで2006年から2016年までトラまたは関連製品の密売事件971件を摘発し、14匹を救助して67匹の死体を押収したと説明しました。
一方、世界野生動物基金は2011年30匹だったベトナムの野生トラが2016年には5頭に減ったと明らかにしたことがあり、動物保護団体では処罰を強化しなければならないという声が高まっているそうです。
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