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今から96年前の1924年、アメリカのペンシルベニアでは州知事の猫を殺した罪で終身刑を受け、収監生活した囚人犬がいます。
当時報道された新聞記事の見出しを見ると、"猫殺害犯の犬ペップ"とし、黒いラブラドール·レトリバーのペップ(Pep)が猫を酷く殺した疑いで刑務所に拘禁され、懲役刑を言い渡されたと書いてありました。
実際に犬のペップは犯人たちが撮るというマグショットを撮りましたが、首に"C2559"番と書かれた囚人ナンバープレートがかかっているのが確認できます。 本当に衝撃的です。
犬がそれも終身刑を言い渡されて刑務所の収監生活だなんて。 それなら犬は一体どうして終身刑を言い渡されるようになったのだろうか。
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お便りはこうです。 犬のペップは、州知事の妻の甥がプレゼントしたものだそうです。 ペブはソファークッションを噛む癖がありましたが、州知事は単に言うことを聞かない犬だと思っていました。
その後、刑務所を訪れて"セラピードッグ(Therapy Dog)"というのを知りました。 言葉通り、人々の低神的なヒーリングを助ける犬という意味です。
今日、"セラピードッグ"について聞いたことがありますが、1924年当時には、非常に珍しい概念でした。 服役者とセラピードッグが一緒にいるのを見た州知事は、ふと一つを思い浮かべます。
自分が飼っている犬のペップをセラピーの毒で育てようという考えでした。 当時、ペンシルバニアのイースタン州立刑務所には、服役者たちの精神病で頭を抱えていました。
独房で一人で時間を過ごす服役者が多かったためです。 州知事は自分の犬のペップを告訴しました。 妻がとても可愛がっていた猫を攻撃して殺したということです。
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州知事は"一匹の生命を死なせたので処罰を受けなければならない"として告訴理由を明らかにし、1924年8月に実際に裁判が開かれ、仮釈放なしに終身刑の判決が下されます。
以後、イースタン州立刑務所に収監するようになった犬のペップは10年後持病で死ぬまで刑務所で収監生活をしなければならなかったのです。
犬としては唯一無二に殺人罪で重臣刑を宣告された囚人犬でした。 時間が経って1946年、ペップを告訴した州知事の息子は真実を暴露します。
州知事だった父親が、刑務所内の精神疾患を患っている収監者を治療するための目的で、偽の罪を犬のペップにかぶせ、刑務所に送ったという内容でした。
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刑務所暮らしになった犬のペップのおかげで、刑務所には病気を訴えていた収監者が急激に減り、精神異常の症状を訴えた収監者も減ったそうです。
実際に犬のペップは刑務所に収監されたものの手厚い待遇を受け、より多くの収監者が助けられるように州知事は最後までこのすべての事実を秘密にしていたそうです。
その後、1946年、州知事が白血病で目をつぶって、息子が後になって真実を明らかにするようになったのですが。
時間が経つ今も取りざたされているのは、それだけ動物が人にとって家族であり友達になってくれる肯定的な影響ではないでしょうか。
世の中には大勢の人々がいたという事実を実感させてくれます。
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