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闘牛士は、背中にもりがさしたまま血まみれになった雄牛が涙を流すと、ティッシュを取り出して拭いてあげたが、これを応援する文章と「厳然たる動物虐待美化」という批判世論がぶつかりました。
イギリスの日刊紙メトロによると、昨年スペイン南部のアンダルシア・セビリアに位置するレアル・マエスタランザ闘牛場で行われた闘牛祭りに、マタドル・モランテ・デラ・プエブラ(Matador Morantede la Puebla)という名の闘牛士が参加しました。
彼は闘牛の試合中、背中にもり刺さって血を流しながら死んでいく牡牛の目から涙をぬぐおうとティッシュを取り出し、心を込めて涙を拭いました。
闘牛士が雄牛の涙をぬぐう姿はカメラに撮られ、これを見た闘牛ファンはモランテのジェスチャーは「動物に対する尊重の表示」として支持する反応を示しました。
EFE / Metro
しかし、動物保護団体では、彼の行動を指して動物虐待の温床である闘牛を美化させる行動だとして強く批判しました。
動物虐待に反対するスペイン動物主義党政党の代表シルビア・バルケロ・ノガレス(Silvia Barquero Nogales)は次のように述べました。
「闘牛社は共感不足を偽装しています。 今すぐ闘牛を廃止しなければなりません。」
CEN / Metro
背中にもりを刺されたまま涙を流す牡牛の涙を拭う闘牛士の行動について、皆さんはどう思いますか。
一方、コロンビアの首都ボゴタでは、牛を死に至らせる伝統的な闘牛に対し、強力な規制策を新設し、事実上、現行の闘牛を禁止する法案を通過させたそうです。
ボゴタ闘牛協会は、このような法案を「違憲」と規定し、あらゆる手段と方法を動員して法施行を阻止するという立場を示しています。
ちなみに、現在世界中で闘牛が認められているのはコロンビアとエクアドル、フランス、メキシコ、ペルー、ポルトガル、スペイン、ベネズエラの8カ国です。
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