World Animal Protection
タイで象の虐待論議が再び浮上しました。 観光用として飼育される子象を残酷に虐待している様子が捉えられています。
「世界動物保護協会(World Animal Protection、WAP)はタイで観光用に飼育されている子象が親象から強制的に離れただけでは足りず、拷問に近い虐待を受けている現場を公開し、衝撃を与えていますが…。
WPAは2018年12月から2020年1月まで、ゾウキャンプで飼育されているゾウの残酷な飼育の実態と虐待を受けている現場を把握し、映像に記録しました。
公開された映像の中の象は、四肢が縛られたまま小さな空間に閉じ込められ、野生性を無くす、いわばパザン(Phajaan)訓練を受けていました。
World Animal Protection
パザンとは、シベに言って徹底的に飼育員の指示通りに動くように野生性を抹殺させる一種の訓練ですが、生後2年の赤ちゃんゾウが、普通のパザン意識に連れて行かれることもあります。
全身がきつく縛られた母象は、飼育士が振り回す串に刺されて血を流しましたが、子を奪われないため足掻きをし、親と強制的に生き別れた子象もまた、綱に縛られて容赦なく金属に刺されました。
理由はただ一つ。 商業的な観光に利用されるためでした。 このため、子象の半分が命を失うそうです。
たとえ生き残るとしても、観光に動員されてこき使われるのが常だそうですが…。 本当に衝撃的です。
World Animal Protection
一日中、観光客を背中に運んだり、鉄の鉤で刺されながら死ぬまで妙技を駆使しなければ象たち。 これは誰のためのことでしょう。
WPA野生動物総括責任者のオードリー・メリアは、「絶滅危機の象が娯楽として残忍に利用されています」とし、「新型コロナウイルス」事態で観光産業はしばらく中断されましたが、観光は再開されるだろう」と懸念を示しました。
そして「観光客が象の公演場所を訪問せずにツアーを利用しないと、残酷な行為は中断されることがあります」と訴えました。
一方、バンコクポストによるとタイで約3,000頭の象が観光産業に動員されていると推算されました。
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